こんにちは。
今回は我が家に勝手口にウッドデッキを作ったので、DIY日記がてら記事にします。去年に一軒家を購入しまして、土地もそれなりに広くして庭造りを楽しんでいるところです。
本格的なDIYは初心者ですがこれからはどんどんDIY系の記事も書いていこうとかなと。というわけでさっそくウッドデッキ制作の一部始終をどうぞ。
ビフォー&アフター
こんな感じで勝手口が生まれ変わりました。
簡易的な階段はデフォルトでもあったのですが、どうも勝手口ドアからの段差が気になっていました。特に我が家にはチビっ子がいるので怪我をしても嫌だなと思っていたのがウッドデッキ制作のきっかけです。
こだわりのポイント
- 勝手口ドアと高さを揃えた
- 1段の高さは20cm以下の3段
- ハードウッドのイタウバ材を使用
特に1つ目と2つ目は子供でも上り下りしやすいようにと考えて、できるだけつまづきやすいポイントを取り除けるようにしました。
それから今回使った材木はイタウバというハードウッドです。イタウバは木のササクレが少ないので裸足でも歩けるハードウッドということで選びました。
ウッドデッキ階段を作るまでの手順
それではビフォーアフターのウッドデッキ階段を制作した手順を説明していきますね。
かんたんな流れは以下のような感じです。
- 材木選び
- 設計図づくり
- 材木購入
- 基礎部分の準備
- ウッドデッキ制作
それでは、一つずつ説明していきます。
材木選び
まずは材木選びを第一ステップとしました。
理由としては、このあとの設計図づくりにはある程度木材の寸法を知っておく必要があったからです。
どうやら調べていると木材の種類によってサイズラインナップが違うようで、ある程度使用する木材の見当をつけてから設計図作成に移ることにしました。
初めはホームセンターでも入手できる杉や檜(ひのき)などのソフトウッドを使用しようか迷いましたが、最終的にハードウッドで決めました。ソフトウッドかハードウッドかでも購入できるサイズが異なるようで一番上流段階でどちらにするか決めておく必要があるんですよね。
これからウッドデッキづくりをする人は注意してくださいね。
設計図づくり
自分で言うのもあれですが、ウッドデッキ制作は初めての割には結構上手にできたかなと。
その理由が設計図を作ってしっかり準備してから制作に望んだからだと思っています。図面づくりにはiPadの「shapr3D」というフリーのアプリを使いました。
最終図面ではないですが設計図の参考図は以下のような具合です。
このshapr3Dを使うことで初心者でも直感的に作図ができるので、図面を手書きする自信がない人でも簡単に作成できます。完成イメージもつきやすくてかなり便利です。
ちなみにshapr3DはiPad専用のアプリです。この記事を見て使ってみようという人はAndroidでは使用できないので注意してくださいね。
有料にはなりますがWindowsPCなら「caDIY3D-X」というDIYに特化したソフトがかなり使えそうです。フリーソフトだと「もでりん」も良さげです。
木材購入
設計図ができたので、次は木材購入です。出費を少しでも抑えるために端材が少なくなるように設計図から必要な木材を綿密に計算しました(笑)
木材の購入はいくつか見積もりを取ってサニーウッドさんで購入しました。
今回ウッドデッキに使用したのがイタウバというハードウッドなんですが、ハードウッドは普通のホームセンターではめったにお目にかかることができません。
なので、基本的にはネット購入になるわけなんですが、木材の値段は仕方ないとして、、
送料、高すぎ!(笑)
重量物なので仕方ないのですが、まあもう少し送料割り引いてくれると嬉しいんですが。
こういう事もあって一概に木材の価格だけではどのショップが安いか判断できず、送料込みで見積もりをとってみる必要があります。
送料のことを考えると住んでいるところから近いショップが結局安くつくのかなあと思いました。
ただ、ショップによっては口コミ悪いところもあったのでよく吟味する必要がありそうです。私が購入したサニーウッドさんは対応も迅速で木材自体の質もよく満足でした。
基礎部分の準備
設計図ができたら、木材調達と並行してウッドデッキの基礎となる束石設置を行いました。正直、この工程が一番大変でした!
インターネットで調べていると、基礎づくりでモルタルを使う方法が多かったのですが、我が家は外構工事のときにしっかり地盤を固めてもらっていたのと、難易度も高そうだったのでモルタルは使用しませんでした。
穴を掘って砕石を敷き詰めてその上に束石を置くという作業を10箇所。
残りの基礎部分は勝手口の階段部分を振動ドリルで穴を開けてステンレスのアングルをビス止めしました。
基礎づくりの工程は水糸、水平器を駆使して初心者なりに四苦八苦しながらなんとかいい感じの位置に束石設置完了。この基礎工程で手を抜くと後工程が大変かなと思って結構慎重に施工したのでマジ大変でした(笑)
流石に値段が高すぎるので購入はしませんでしたが、レーザー墨出し器とかがあると断然楽なんでしょうね。価格帯が低いものもあったのですが、精度が低いなら意味ないないと思って今回は断念しました。
束石設置後は、ウッドデッキの下の雑草対策として防草シートと砂利を敷き詰めました。砂利はきれいな色砂利を選びましたが、正直見えなくなるので色砂利にする必要はなかったです笑。
なにはともあれ、コレで基礎部分は完成です。
ウッドデッキ制作
さて、基礎づくりも終わり、木材調達もできたところでいよいよウッドデッキ製作開始。とは言うものの、この工程に至るまでに2〜3ヶ月かかりました^^; (木材選びでかなり時間喰ってました)
ウッドデッキの主な工法としては次の2つがあるようです。
- 大引工法
- サンドイッチ工法
強度は大引工法が高いようですが、制作難易度的はサンドイッチ工法の方が低いという情報を見たので今回は「サンドイッチ工法」で施工することにしました。
サンドイッチ工法は水平調整が行いやすく初心者向けのようです。(実際に水平取るのは割と簡単でしたよ)
まずは、束柱の高さ調整
設計図は作ったものの、設計図はあくまで理想状態(地面が水平)での寸法なので、基本的には実地ベースで木材寸法をあわせていきます。基準の束柱は、勝手口のドアのフレームと隣の人工ウッドデッキの高さに合わせています。
基準の束柱をベースにして車のジャッキで高さ調整しました。これはYoutubeで見た方法ですがかなり効率良かったですね。車さえあればジャッキは標準で装備されているのでおすすめの方法です。
ちなみに、木材の腐食防止で束柱と束石の間に基礎パッキンというのを設置したほうが良いとネットには書いてありました。しかし、木材購入したサニーウッドさんに相談したところ水に強いハードウッドなら基礎パッキンは不要とのことで今回は設置しませんでした。
ソフトウッドで制作する場合は基礎パッキンがあったほうが良さげなんでしょうね。
続いて、根太の取り付け
束柱の高さ調整が終わったら、お次は床板を貼るために必要な根太(ねだ)の取り付けです。ここでも基本的には実物合わせで木材をカットしました。
サンドイッチ工法では、束柱同士を2本の根太で挟むことが由来しているようです。根太は束柱から1cmほど高差をだして取り付けます。
木材同士を固定するビスはAmazonで「一気通貫」というスクエアビスを使いました。ハードウッドなので下穴は必要ですが、イタウバはかなり余裕でビス打ち可能でしたよ!
使用した一気通貫はウッドデッキの中では値段的にもお手頃で、しかもステンレスで、ビス打ち自体も良くて超おすすめですできます。
スターエムの下穴錐もハードウッドでウッドデッキ制作するなら必須です。「皿取りも同時にできる」以下の商品が作業性も良くておすすめです。ビスサイズに合わせて錐サイズも交換できます。
今回はビス本数も多かったので電動ドライバーにビス用のスクエアビット、インパクトにスターエムの下穴錐、この2刀流でひたすらビス打ちしました
ちなみに下穴錐についている黄色いのは皿取り深さを固定できるもので、Amazonで500円ほどで購入できるので一つ持っていると便利です。下穴開ける際に変に神経使わなくていいので結構おすすめです。
家側と人工木ウッドデッキ側の根太取り付けのために基礎への固定はまだこの段階ではやっていません。
根がらみを取り付けて1段目完了
根がらみは必須ではないみたいで今回根がらみを追加するか迷いましたが、強度アップに越したことないかなということで1本だけ追加しました。勝手口のステップ側は高さの関係で根がらみなしです。
基礎へはこのタイミングで固定しました。これで1段目完了です。
同様に2段目、3段目も作ります
1段目と同様の手順で2・3段目も作っていきます。
束柱は1−2段目、2−3段目それぞれで共用しました。
こうすることでお互いが根がらみ(?)のような役割も果たしてガッチリしました。
これでフレーム部分はすべて完了です。2段目、3段目が完了した過程は以下です。どんどん階段らしくなってきました!
と、このタイミングで下穴錐が斜めに力が加わったのかお亡くなりになりました。
今回は2本準備していたので助かりましたが、予備は持っておいたほうが良さそうですね。
最後はいよいよ床板貼り
ここまでできたら最後はいよいよ床板貼りの工程です。
床板を貼る前に勝手口のステップには記念の落書きです。娘がアンパンマンとキティちゃんが大好きでいつも絵を描くことを強要されるパパママです笑
月日が経ってウッドデッキの寿命が来るまで、タイムカプセルとして未来にこの絵を贈ります。
さて、ここまできたらあとはひたすら楽しい作業。等間隔に板材をビス打ちしていきます。
ビスを打つ位置はできるだけ統一感を出したかったので、同じ床材の端材を使って位置合わせをしました。
床板同士の間隔は人工木ウッドデッキを造ったときに付属していた5mm厚の調整板を使っています。木材のたわみでどうしても隙間が等間隔にならないところもありましたが、逆に天然木の味があっていい感じ。
というわけで、完成です\(^o^)/
なかなかいい感じに仕上がりました。高さや強度もバッチリ。大満足です!
ウッドデッキ制作にかかった時間と費用
そんなこんなでウッドデッキを制作するまでにかかった費用と時間をざっくりとまとめてみました。
ウッドデッキ制作にかかった費用
- 材木費:83,000円(送料込み)
- 束石:600円✕10個 =6,000円
- 砕石:300円✕2パック =600円
- 色砂利:500円✕8パック =4,000円
- 防草シート:1,000円
- 合計:94,600円
材木がハードウッドということもあって少しイニシャルコストがかかっていますが、塗装不要なのと塗り直しも基本的には不要なのでランニングコストや管理の手間を考えて選びました。
あと、実際はウッドデッキ制作のためにいくつか工具も買い足しましたが、それらはカウントには入れていません。今後もどんどん使っていく予定です。
ウッドデッキ制作にかかった時間
- 材木選び〜設計図づくり:1ヶ月
- 設計図づくり〜材木調達:2ヶ月
- 材木調達〜ウドデッキ完成:3日
上記で制作手順を載せていますが、実際は文字に起こしているほど順調には進んでいません。なんだかんだで3-4ヶ月かかってます^^;
特に時間がかかったのが、材木選び〜材木調達です。
というのも、初めはコストのことも考えてソフトウッドにしようか悩んでいたんですが、コロナによるウッドショック(木材の高騰)でホームセンターでも良い材木が手に入らず、材木選び〜調達まででかなり時間がかかってしまいました。
結局はハードウッドが良さそうということで、サニーウッドさんで購入し、購入後1週間程度で材木ゲットできました。
そのあとは設計図と、入念な脳内シミュレーション(たまたま時間があっただけ)のおかげでサクサクとまあまあの進捗で、制作自体は3日ほどで完了でした。
ウッドデッキ制作の効率アップできる【必須・あったら便利な道具まとめ】
さいごに、いくつかは既に紹介しましたがウッドデッキ制作のなかで感じた「コレは必須」、「コレもあると便利」というような道具を使用場面も踏まえてまとめておきたいと思います。
これからウッドデッキ制作に挑戦する人は参考にどうぞ。
必要・あると便利な道具リスト
- 電動丸のこ【必須】
- 集塵機【あると便利】
- 丸のこガイド【必須】
- インパクトドライバー【必須】
- 電動ドリルドライバー【あると便利】
- 水平器【必須】
- 固定クランプ【あると超便利・一人作業なら必須】
- 下穴錐【必須】
- ドリルストッパー【あると便利】
- オービタルサンダー【あると便利】
- 車のジャッキ【あると便利】
それでは1つずつ解説していきます。
電動丸鋸【必須】
DIYで木材を扱うなら必須レベルで必要ですね。
ソフトウッドであれば手ノコもいいですが、私のようにハードウッドを使うなら手ノコはやめたほうが良さそうです。試しに手ノコを使ってみましたが、硬すぎて素人では全く切れる気がしませんでした。
丸鋸の刃は「SK11くろプラス」が切れ味が良いということで、コレを購入しました。怪我の危険があるので慣れない初心者ほど切れ味が良いものを選ぶ必要があるなと思います。
集塵機【あると便利】
ウッドデッキ制作では木材をたくさんカットするため木くずが大量に出ます。住宅街でDIYするなら近隣への切粉飛散を防止するために集塵機はあったほうがいいです。
丸鋸と連動して自動吸引してくれるものを使っていますが、めっちゃ楽なのでおすすめです(^o^)/
丸鋸ガイド【必須】
丸鋸を使用する場合は必須ですね。
私はシンワのガイドを使っています。ちょうど親指で抑えるところが凹んでいるので手に馴染みやすく私のような初心者さんにもおすすめです。
インパクトドライバー【必須】
ウッドデッキに限らずDIYするなら何かとビス止めする場面が多々あるのでインパクトは最低限準備して置くべきかなと思います。
インパクトドライバーのグレードはホントにピンきりなので、自分のレベルに合わせて選べば良いのかなと感じます。
ただ、バッテリーが他の工具と互換性あると何かと便利なのでメーカーはできれば揃えたほうが無難みたいですね。そういう私は電動ドライバーと違うメーカーを使ってますが(笑)
電動ドリルドライバー【あると便利】
ハードウッドでウッドデッキを作るときは下穴が必須になります。
つまり、ビス止めするためには下穴錐とビス用のビットが必要になるわけですが電動ドライバーが1つしかないと都度都度ビット交換するという煩わしさがあります。
なので、インパクトに加えて、ドリルドライバーも準備しておくと2刀流で作業性が格段に上がるので、準備しておくと便利かなと。
水平器【必須】
ウッドデッキを制作するうえ、しっかりと水平が取れているかどうかで出来栄えが結構変わってきます。
レーザー水平器があればより精度と作業性がアップするんだろうなあ、と思いつつ少しばかり高価なので私は持ってません!
とはいえ、いわゆる普通の水平器でも何ら問題ないので、ウッドデッキ制作する場合は一つ用意しておきましょう。マグネットがあると水平器の落下防止にもなるので割と便利ですよ
固定クランプ【あると超便利・一人作業なら必須】
なくてもいいですが一人作業の私はコイツにかなり助けられました。
おすすめはSK11のクイックバークランプです。使いやすさが抜群に良いのと締め付け強度が高いのとで、ハードウッドのような重量のある木材でも全くもんだなく保持できます。
下穴錐【必須】
ハードウッドにビス打ちする場合は必ず下穴を開けてからのビス止めが必要です。そうでないとネジが切れてネジ頭がお陀仏します。
下穴錐はウッドデッキ用のスターエムの商品が超おすすめです。木が割れることなくスルスル穴あけが可能ですし、同時にネジ皿も開けてくれるのでこの商品はすごく使いやすかったです。
ドリルストッパー【あると便利】
ドリルストッパーは一つ前の下穴錐とセットで使うことで、下穴深さを固定できます。スターエムの皿取り錐に装着することで皿の深さが統一されて、ビス止めしたあとの見た目が美しくなります。
ウッドデッキの出来上がりの見た目も綺麗に作りたいという人は、ぜひ1つ準備しておきましょう。値段的にも500円程度で1つ持っておく価値はあるかなと思います。
オービタルサンダー【あると便利】
サンダーは正直なくても問題ないです。ただ、ささくれにくいイタウバでも裸足で歩く場合は床板をサンダーでつるつるにしておいたほうが、より肌感も良さげになります。
DIYレベルならBLACK and DECKERのオービタルサンダーはお手頃価格で初心者にもおすすめです。私が使っているのは以下ですが、使い心地も良きです。
車のジャッキ【あると便利】
ジャッキは束柱の高さ調整にかなり役立ちました。微調整が利くので水平を出す作業効率が格段にアップできます。
必須ではないですが車を保有している場合はジャッキも使うといいかと!